弁理士とは?年収・難易度・勉強方法は?

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弁理士とは?

特許出願を法律の観点からサポート

特許や実用新案、意匠、商標といった知的財産権の出願を依頼人に代わって行うのが主な仕事です。

知的財産全般の専門家として、模倣品への対策といった助言も行えます。

特許被りがないかを調べなければいけないため、ある程度の技術的知識が求められるのも特徴です。

弁理士になるためには試験合格後に登録が必要

弁理士試験に合格後、実務研修をしなければいけません。

その後に登録。

これでようやく弁理士になれます。

試験概要

願書交付期間

3月上旬から4月上旬

インターネットの場合2月上旬から3月下旬

願書受付期間

3月下旬から4月上旬

受験願書の提出方法

輸送のみ

試験の開催時期

年1回開催。

5月に1次試験、7月に2次試験、10月に3次試験が行われます。

弁理士になるためには全ての試験で合格する必要があります。

1次試験に合格しなければ、2次試験を受験できません。

2次試験に合格できなければ3次試験を受験できません。

場所

【1次試験】東京、大阪、仙台、名古屋、福岡

【2次試験】東京、大阪

【3次試験】東京

受験資格

なし。

誰でも受験可能。

ただし、過去に刑事罰で禁固刑を受けたことがある人は試験に合格しても弁理士として登録することはできません。

受験料

12,000円(特許印紙での支払い)

出題形式

【1次試験】

短答形式。60問のマークシート。

出題科目は、

  • 特許・実用新案法
  • 意匠法
  • 商標法
  • 条約
  • 著作権法
  • 不正競争防止法

【2次試験】

論文形式。

必須科目と選択科目から出題されます。

必須科目

  • 特許法
  • 実用新案法
  • 意匠法
  • 商標法

選択科目

以下の科目から1つ選択

【理工Ⅰ(機械・応用力学)】材料力学、流体力学、熱力学、土質工学

【理工Ⅱ(数学・物理)】基礎物理学、電磁気学、回路理論

【理工Ⅲ(化学)】物理化学、有機化学、無機化学

【理工Ⅳ(生物)】生物学一般、生物化学

【理工Ⅴ(情報)】情報理論、計算機工学

【法律】民法

【3次試験】

面接方式による口述試験。

特許法・実用新案法、意匠法、商標法から出題。

合格率

参考2018年度試験データ

【一次試験】短答式試験合格率20%

【二次試験】論文式試験合格率23%

【三次試験】口述試験合格率94%

合格基準と難易度

合格基準

1次試験では各科目の最低合格基準点以上の得点を得る必要があります。

近年の合格基準点は39点ですから、各科目で40点以上を目指しましょう。

1次試験と2次試験は科目別合格があり、合格した科目は2年間有効です。

難易度

1次試験と2次試験の合格率は20%代の上に、数年にわたって合格を目指す人が多い試験です。

そのため、難易度は低い試験ではありません。

じっくりと腰を据えてチャレンジする必要があります。

合格までの勉強時間は?

最低3,000時間が必要

多くの知識が必要になるため、弁理士は士業の中でも勉強時間が多く必要です。

これはスクールでも独学でも変わりはありません。

膨大な時間の勉強が必要なので、計画を立てる必要があります。

勉強を続ける自信がなかったらスクール利用も手

スクールではスケジュールが決められているため、自分で計画を立てる必要がありません。

計画を立てるのに自信がない場合はスクールを利用してしまったほうがいいです。

ただし、勉強をスクール任せにせず、自宅での勉強時間も確保しましょう。

勉強方法は?

テキストを読むと問題を解くの繰り返し

資格の勉強はほとんどがやり方が決まっています。

テキストを読み、知識をインプットし、問題を解き、知識をアウトプットする。

この繰り返しをすることで、知識を忘れないようにすることができます。

脳科学ではインプット(テキスト読み)1・アウトプット(演習)3の割合ですると覚えやすいといいます。

テキストと問題集は同じ出版社のものを選ぶ

各出版社とも書いていることは同じですが、言い回しなどのニュアンスが違うのです。

そのため、違う出版社のもので揃えると混乱することがあります。

混乱を防ぐためにも同じ出版社のものを揃えましょう。

テキストと問題集はどの出版社のものも同じことが書いているので、何冊も揃える必要はありません。

同じテキストと問題集がボロボロになるまで使い込むのも勉強のコツです。

変えていいのは、ニュアンスが気に入らないや分かり辛いといった好みに合わないときだけにしましょう。

30代の社会人は量をこなすことを意識して!

ただし、30代以上の社会人は覚えたことをすぐに忘れてしまう、なかなか覚えられないという壁にぶつかります。

この壁を克服するためには、毎日、量をこなすしかありません。

就職

弁理士業界は供給過多状態

司法書士が主に扱う登記の年間件数は10000万単位です。

一方の弁理士が主に扱う年間の件数は特許や意匠登録などを合わせても500万件前後とかなりの落差があります。

特許出願自体は弁理士じゃなくてもできるため、市場は供給過多状態です。

そのため、30代以上の社会人で弁理士に転職をしようとしている人にとって、就職先が見つからない可能性が高いです。

文系の人はさらに苦戦する可能性が

弁理士はある程度の技術的な知識が求められます。

特に、技術的知識に疎い文系の人の場合、なおさら苦戦しやすいかもしれません。

高い英語レベルがあれば、海外の特許業務もできるので、仕事の幅は広がるでしょう。

弁理士になりたいという強い意志があるなら別ですが、就職を優先するのであれば、違う資格を視野に入れるべきです。

大都市圏での求人が多い

士業と呼ばれる職業は大都市圏で求人が多いという特徴があります。

弁理士も例外ではありません。

企業の知財部に運が良ければ……

企業の中には弁理士の資格を取得している社員を雇用している場合があります。

弁理士自体は外注することができるため、わざわざ求人を出してまで雇用する必要性はないのですが、運が良ければ知財部に勤務できるかもしれません。

収入

弁理士は最低400万円

地域によりますが、弁理士事務所の収入は最低400万円以上のところが多いです。

実力主義の成果主義の事務所が多く、件数をこなすことで成果報酬を得ることができる事務所も多いです。

しかし、近年は扱うジャンルによっては単価が値下がりしていることもすくなくないため、事務所勤務では年収1000万円を超えるのは難しいのが現状になります。

企業に勤めた場合も、資格手当がつくかどうかはその企業次第といったところです。

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